私は介護職として17年以上働き、老人保健施設、病院、そして現在はデイケアで勤務しています。
転職する前は、「介護の仕事だから、どこも似たようなものだろう」と思っていました。
しかし、実際に働いてみると、病院や老健とは違う点が数多くありました。
今回は、デイケアへ転職して実際に驚いたことを5つご紹介します。
これからデイケアで働いてみたいと考えている方や、転職を検討している方の参考になれば嬉しいです。
① 介護職でありながら「サービス業」でもあること
デイケアは通所施設です。
利用者様をご自宅までお迎えに行き、施設で過ごしていただいた後、ご自宅までお送りするのが一日の流れです。
そのため、利用者様を気持ちよく迎えるための準備が欠かせません。
例えば、お茶の準備もその一つです。
夏場は少し冷まして飲みやすい温度にし、冬場は温かい状態で提供できるように調整します。
もちろん、お茶だけではありません。
利用者様が安心して一日を過ごせるよう、細かな気配りが求められます。
私はこの仕事を通して、「介護職であると同時にサービス業でもある」ということを改めて実感しました。
② 「できないこと」より「できること」を大切にする介護
老健や病院では、身体介護が中心となる場面が多くありました。
一方で、デイケアは要支援や比較的介護度の低い利用者様が多く利用されています。
そのため、「何を介助するか」よりも、「その方が自分でできることをどう支えるか」という視点が大切になります。
最初はつい手を出してしまうこともありました。
しかし、それが利用者様の「できる力」を奪ってしまうこともあります。
自立支援とは何かを改めて考えるようになったのは、デイケアへ転職してからでした。
③ リハビリの成果を一緒に喜べること
デイケアの大きな特徴は、リハビリが生活の中心にあることです。
病院や老健でも在宅復帰を目標としていましたが、寝たきりの方や介護度の高い方も多く、どうしても生活介助が中心になっていました。
デイケアでは、利用者様が日々リハビリに取り組む姿を間近で見ることができます。
そして、
「歩くのが楽になったよ。」
「前より足が上がるようになった。」
そんな言葉を直接聞ける機会があります。
利用者様の変化を一緒に喜べることは、デイケアならではのやりがいだと感じています。
④ 時間との勝負であること
デイケアは利用時間が決まっています。
その限られた時間の中で、
- リハビリ
- 入浴
- 送迎
- レクリエーション
- 記録
など、多くの業務を進めなければなりません。
さらに送迎は、天候や交通状況によって予定が大きく変わることもあります。
そのため、一日の流れを常に考えながら動く力が求められます。
病院や老健とはまた違った難しさがあると感じました。
⑤ 利用者様との会話が何より楽しいこと
デイケアでは、利用者様とゆっくりお話しできる時間があります。
お孫さんのお話。
若い頃のお仕事のお話。
そして戦争を経験された方からは、その時代のお話を聞かせていただくこともあります。
どのお話も、とても貴重です。
そして何より印象的なのは、昔を懐かしそうに話される利用者様の表情です。
その笑顔を見るたびに、「今日も来て良かった」と思っていただける時間を提供したいと感じています。
デイケアはこんな方におすすめ
介護職と一言で言っても、働く場所によって求められる役割は大きく異なります。
もし、
- 夜勤のない働き方をしたい
- リハビリに興味がある
- 利用者様とゆっくり関わりたい
- 自立支援を学びたい
そんな思いがある方には、デイケアという働き方は一つの選択肢になるかもしれません。
施設によって雰囲気や特色も違いますので、興味がある方はぜひ一度施設見学へ行ってみることをおすすめします。
まとめ
デイケアへ転職して、私は介護という仕事の見方が大きく変わりました。
利用者様のできないことをお手伝いするだけではなく、「できること」を支え、その方らしい生活を応援する。
そんな介護の形があることを知りました。
そして何より嬉しいのは、
「デイに来るようになって歩くのが楽になった。」
「足が前より上がるようになった。」
そんな利用者様の一言を聞けることです。
その言葉をいただくたびに、自分も利用者様の生活を支える一員になれているのだと実感します。
介護にはさまざまな働き方があります。
病院、老健、デイサービス、デイケア…。
それぞれに魅力があり、それぞれに学べることがあります。
もし今、転職を考えている方や新しい環境に興味がある方がいれば、デイケアという選択肢もぜひ知っていただけたら嬉しく思います。
余白日記では、17年以上介護職として働いてきた経験をもとに、介護のこと、働き方、暮らしについて発信しています。
これから介護職を目指す方や、働き方に悩んでいる方の参考になる記事を、これからも一つひとつ積み重ねていきます。


コメント